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難波芳之 ~ヴィオラLife~

仕事や演奏活動、日々の生活での出来事をお伝えします。




巻物その七
巻物…久々の更新です

今回はお店で取り扱っているヴィオラの御紹介です。

…と言っても私が御紹介する訳ではありません(笑)

実は私が大学でお世話になっているヴィオラの先生が、クラシック雑誌
「サラサーテ」にてヴィオラのコーナーを連載しています。

そして今月号(10月16日現在)で「ヴィオラ購入ガイド」と題して色々な楽器店、
工房などのヴィオラが値段と解説付きで紹介されています

その特集の為に、先生は実に24本のヴィオラを試奏されたそうです。

これからヴィオラを購入する方などにお勧めの一冊です

ご興味がおありの方はぜひお手に取ってご覧になってください。
2009/10/17/00:57:33  ヴィオラの巻物/CM:0/TB(-)/









巻物その六
久々の更新となりました「ヴィオラの巻物」。
今回は予告通りヴィオラの弦についてのお話です!

現在国内で取り扱いされているヴィオラの弦は約30種類くらいあります。
その中で大きく分けて下記の4種類に分類されます。

「ナイロン弦」/「ハイテクナイロン弦」/「スチール弦」/「ガット弦」

さて、この4種類…一体何が違うのか?
文字を見て分かるように弦の基になっている材質が違います(笑)
どんな特徴があるのか?私なりの解釈でご説明させて頂きますね。


「ナイロン弦」
とにかく4種類の中で一番丈夫!全体的にも太い部類に入ります。
梅雨や乾燥で弦が長持ちしなくなる時期などに最適だと思います。
この弦だけに限らず他の3種含め、全ての種類の弦がアルミやシルバー、
クロームスチールなどで巻いた物が主です。
値段は定価で1SET(約¥7000~¥13000)くらいです。
物としては(ドミナント)・(トニカ)・(アリコア)・(シノクサ)・(プロアルテ)・(クリスタル)・
(プリム)などがこの弦にあたります。


「ハイテクナイロン弦」
4種類の中では一番歴史が新しい弦かな?
上記の「ナイロン弦」と基本は同じですが材質が違います。
シンセティックファイバーやシンセティックコア、クロミウムワウンドやタングステンといった
材質が使われています。
「ナイロン弦」よりは若干細い作りの物が多いです。
また弦の鳴りも「ナイロン弦」とは材質が違うので結構変わります。
値段は「ナイロン弦」より若干上で1SET(約¥8000~¥15000)くらいです。
(オブリガート)・(エヴァ・ピラッジ)・(ビジョン)・(ザイエックス)・(アリアンス)などが
この弦にあたります。


「スチール弦」
4種類の中では一番多くの種類が取り扱われています。
スチールの他にロープコアやカーボンスチール、チタンやワウンドスチールコアなどが
使用されています。
値段は1SET(約¥3000~¥14000)くらいです。
(ヘリコア)・(ベルカント)・(スピルコア)・(ヤーガー)・(ケスラー)・(パーマネント)・
(クロムコア)・(ラーセン)・(スーパーフレキシブル)・(プリム)・(ソリューションズ)などが
この弦にあたります。


「ガット弦」
4種類の中で一番高級な弦(笑)…というのは半分冗談でとにかく扱いが難しい弦!
アルミやシルバーの他にシルバーメッキやコパー巻のものがあります。
4種類の中では一番鳴りが大きいですが湿気などに一番弱い弦でもあります。
また弦も4種類の中では細い部類に入り、他の3種に比べると音程をしっかりととるのが
難しい所もあります。
値段は1SET(約10000~¥20000)くらいです。
(オイドクサ)・(ゴールド)・(オリーブ)・(コルダ)などがこの弦にあたります。

上記の通り4種類とも弦自体に巻いてある物はどの種類もほとんど同じですが
基となっている材質が大きく違うため音色や響きなどにかなりの違いが出て来ます。
どの弦が良いのか?…これはもういろいろと試して自分の楽器に合う弦を探し出すしか
ありません!まあそれが大変なんですが(笑)

さらにここ何年かで弦の値段が急激に高騰してます(汗)
上記で述べた値段はおおよその現在の定価なので、お店によっては割引などでもっと
安く購入することも出来ます。
最近はインターネットで購入される方も多いみたいです。

今回はヴィオラの弦についてのお話でしたがヴァイオリンはヴィオラよりさらに多くの
種類が取り扱われています。
またチェロやコントラバスなどは楽器が大きいため弦の値段もヴァイオリンやヴィオラに
比べるとさらに上になります。
コントラバスなどは1SET(約¥12000~¥85000)とまさにピンキリといった状態!

皆様もぜひいろいろな弦を試して自分の楽器に合った弦を探し出してください!





2008/11/17/01:59:18  ヴィオラの巻物/CM:5/TB(-)/









巻物その伍
久々の巻物更新です、随分と間が空いてしまいました(汗)
前回の巻物では楽器の誕生までを紹介したのでその続きです。

アントニオ・ストラディヴァリとデル・ジェス・グァルネリによって完成された楽器のボディは
(共鳴箱の天地)ヴァイオリンが35、5cm、チェロは75cmに設定されることになります。
ヴィオラはヴァイオリンよりも完全5度低い調弦なのでヴァイオリンの2分の3で計算すると
53cmという大きさになります。
しかし現在私達が目にするヴィオラは大きくて43cmくらい、小さいものだと37cmくらい
からあります。ヴァイオリンにかなり近い大きさですね。

以前紹介したサロのヴィオラは53cmに及ぶ物ではありませんが45~48cmと大きく
アマティ家のヴィオラも45cmが中心です。
現存している小さいアマティ・ヴィオラは使い勝手を考えて小さく削った物のようです。

ストラディヴァリのヴィオラの中ではメディチ家の為に造られた47cmの「メディチ」が一番
大きいとされています。
これらの大型ヴィオラをテノール・ヴィオラ、現在私達が良く目にするサイズの物を
コントラルト・ヴィオラと呼ばれ区分されます。

今日はここまで!いかがでしたでしょうか?
これまでの巻物で多少なりともヴィオラや楽器の生い立ちが紹介出来たと思います。
次回からは…う~ん、どうしましょうかねぇ?(笑)
何を紹介するか少し考えてからまた更新します。


(参考書物)
藤原義章 著
「ヴァイオリンとヴィオラの小百科」より一部抜粋 




2008/09/17/07:14:21  ヴィオラの巻物/CM:0/TB(-)/









巻物その四
さて、久々の巻物更新です(笑)
今回は前回の予告通り、楽器の創造者についてのお話です。

15世紀末にブレシアのコリカー(生まれは南ドイツのフュッセン)、
あるいはケルリーノが最初にヴィオラを創ったという説があるそうです。
多くの説ではヴァイオリンの誕生時期を16世紀半ばとしています。
ヴァイオリンはヴィオラ・ダ・ブラッチォやそれまでに存在した弦楽器が
元になり、試行錯誤の末に創られたと言われています。

有力な創造者に名を上げるのが、ガスパロ・ダ・サロ。
(本名ガスパロ・ディ・ベルトロッティ)。
イタリアのブレシア近くのサロ村生まれ、サン・ピエトロ寺院の庇護に
あったヴィオール制作家。彼はまず、響きの荘厳な中低音の弦楽器、
今のヴィオラを造ったと考えられています。

北イタリアのクレモナのアンドレア・アマティも創始者の一人として
考えられています。彼もまたヴィオール制作家でした。
彼は有名なアマティ家の始祖であり、クレモナを弦楽器制作の中心に
するという基盤を確立した人物です。
ヴァイオリンの形や大きさを定めたとも言われています。

そしてアンドレアの孫のニコラ・アマティがヴァイオリンを美しい
プロポーションに仕上げ、彼の弟子のアントニオ・ストラディヴァリと
ブレシア派のデル・ジェス・グァルネリによって完成に至ったと
されています。

今回の巻物はここまで。
次回はこの偉大な創造者&制作家達が作り上げた楽器のお話を
する予定です。


(参考書物)
藤原義章 著
「ヴァイオリンとヴィオラの小百科」より一部抜粋
2008/08/05/00:04:54  ヴィオラの巻物/CM:2/TB(-)/









巻物その参
さて、今回は前回のお話の続き「ヴァイオリンやヴィオラを創造したのは誰なのか?」を
掲載する予定でしたが、先日の日記でも述べた通り今日は別のお話、「ヴィオラの弾き方」
について書こうと思います。

一般的にヴィオラを演奏するほとんどの方が始めはヴァイオリンをやっていてそれからヴィオラに
転向するという方が多いですが(私もそうです)、ヴィオラを弾く上で非常に大切な事があります。
それは…「ヴァイオリンと同じように弾かない!」…という事です。
私はヴィオラに転向してから、大きさこそ違え、姿形がヴァイオリンと同じヴィオラをヴァイオリンを
弾くのと同じ感じで弾いていた所、恩師の先生に「ヴァイオリンのように弾くな!」と怒られたことが
ありました。また、これまでレッスンをお願いしてきた先生方にもまったく同じ事を言われました。
ではヴィオラはいったいどのように演奏したら良いのでしょうか?

これは私が今まで教わってきた先生方の受け売りになりますが、まず弓。
先端と根元から3~5cmは、楽譜にそこで演奏するように指定がしてあったり、曲によって
そこを使う音色が欲しい時以外では使用しない。ヴァイオリンは普段から根元から先端まで使う
ので、それと比べると普段は弓を使う幅が短くなる、ということです。
さらに使う幅が短くなるということは自ずと弓を動かすスピードも若干ですがヴァイオリンに比べると
ゆっくりとしたものにしなくてはなりません。
また楽器の構え方もヴァイオリンより大きくて重さがある分、ヴァイオリンのように水平より上に
上げて弾く必要はありません。
(曲によって見た目で格好をつけたい時などは時々上げたりしますが)
基本は水平か、自然に構えた感じ(若干水平より下がり気味)になります。

楽器の構え方に関しては下がり過ぎないように注意してれば、自然と持った感じで良いのですが
弓の使い方は非常に難しいです。まったく同じ長さの音を弾くにもヴァイオリンと比べると使う幅を
短くし、なおかつ動かすスピードもゆったりとさせ、それでいて音が途中で抜けないようにしっかりと
圧力をかけなければなりません。このように演奏する事で初めて、その持っているヴィオラの
本当の音というものが引き出せるそうです。

なぜ今回このお話をさせて頂いたかと言うと、先日大学で聴いた「古典弦楽四重奏団」の演奏会で
ヴィオラの方から何か少しでも技術を盗めないかといろいろと自分なりに研究していた所、
素人目に見ても分かるくらい上記で述べた演奏の仕方をしていて、その事を知識や頭の中では
分かっていて自分でもそれなりにそういった事は出来ているかなぁ?といった考えが
あったのですが、今回間近で見てて「あぁ、あの時先生方がおっしゃっていたのはこの事なんだ!」
と改めて気付かされ、今の自分に足りないものの一つとして発見出来たからです。

もちろん演奏の仕方は演奏者によって千差万別、今回私がご紹介させて頂いた方法が100%
正しいというものではありません!ただヴィオラを演奏する上でそういった弾き方があり、
その弾き方が使っているヴィオラのスペックを最大限引き出せているかどうか?
ヴィオラを演奏されている方で初めてこの事を知った方は一度試してみる価値はあるかも
しれませんよ!慣れるまでがかなり大変ですが(笑)

次回は変更してしまった「ヴァイオリン&ヴィオラの創造主」のお話に戻りたいと思います。





2008/07/13/01:50:28  ヴィオラの巻物/CM:3/TB(-)/










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